NODA・MAP「ロープ」＠シアターコクーン

タイトルのロープはプロレスのロープ。ロープで区切られたリングという「戦場」では、リングサイドと異なる善悪の基準があって、リング内の若者はリングサイドから見上げる者の視線を忘れがちになる、というようなお話。
作者のメッセージが、今までになくストレートに表れている。現代の社会、政治情勢に対する作者の苛立ちを感じる。
宮沢りえが残虐な光景を実況するたびに、どんどん居心地が悪くなってくる。キツイ、ツライ芝居。