あくび指南所 2号店

ほとんど買い物メモです。

賢治祭に行ってきた


9月21日は宮澤賢治の命日。この日は賢治を偲んで花巻で賢治祭が行われる。
これまで行きたいと思いつつ行きそびれていたのだが、今回初めて訪れることができた。
花巻に来たのは十数年ぶり。以前は時間と体力に余裕がある(そして金に余裕がない)ころだったので、ひたすら歩き回ったものだが、今回は主にタクシーで移動するなど大人っぷりを発揮。
午後の新幹線で新花巻に着き、タクシーで会場の雨ニモマケズ詩碑前へ。
三々五々人が集まってきて、広場に敷かれたシートの上に座る。私も献花をして適当な場所に座る。
6時ごろに会が始まる。
近所の小学生の合唱「ポラーノの広場」のあと、全員で「雨ニモマケズ」の朗読。普通のおばちゃん、おじちゃん然とした人たちが全員で一つの詩を朗読している姿がなんとなく微笑ましい。
実行委員会の会長と市の教育長の挨拶のあと、花巻南高校の女生徒による「星めぐりの歌」等の合唱。
続いて花巻の中学生、高校生による詩の朗読。詩のチョイスが渋い。「蠕虫舞手(アンネリダタンツェーリン)」とか「母に云ふ」とか。我々は我々で「母に云ふ」と「遠足許可」とどっちがいいかという話をしていた。
その後、花巻農高鹿踊り部(!)による鹿踊り。実際に見たのは初めてだが、なかなか激しい踊りで素晴らしかった。オレが今高校生だったら、部活に入りたい(^^;
続いては、子供たちの劇団による「どんぐりと山猫」。抑揚なく読む擬音とか山猫の造形とかがいちいち面白く、笑いいっぱいの楽しい芝居だった。
ママさんコーラスは、指揮をしたおじいさん(高校の校長などを務めた方とのこと)のキャラが楽しく。
天沢退二郎さんの分かったような分からんようなコメントなどの後、全員で「精神歌」の合唱。
雨ニモマケズ」の朗読もそうだが、全員で気持ちを合わせてというのに感動してしまう。でも、精神歌はキーが高くて歌うのが大変なんだよね…
合唱が済んで第一部は終了。この後第二部はかがり火を囲んでの座談会で、興味はあるのだが、遅くなると帰りの手段にも食事にも困りそうだったので、退去することにした。
初めての賢治祭はとてもアットホームで愛情の感じられる優しいイベントでありました。