あくび指南所 2号店

ほとんど買い物メモです。

アジアリーグアイスホッケー プレイオフファイナル SEIBUプリンスラビッツ×日本製紙クレインズ 第7戦@東伏見・Dydoドリンコアイスアリーナ

最後まであきらめなかった。
選手は最後まであきらめなかったし、オレもあきらめなかった。最後の最後まで、ゴールが決まると信じていた。
でもあと1個のパックがどうしても入らなかった。ネットが非常に遠かった。
シュート数56本。この相手にこれだけシュートが打てるのは珍しい。それでも54本まではクレインズの#61にセーブされた。プレイオフMVPも納得の出来で、ラビッツのシュートに立ちはだかった。
日本一あきらめの悪いキャプテン#18が2本のシュートを決めたけれど、3Pの怒涛の攻撃も逆転優勝には足りなかった。


負けたことはもちろん辛い。でももっと辛いことがあることを知った。
ラビッツの来年が(おそらく)ないということは、本当に辛い。
悔しがる選手に、来年頑張れとは言えないんだ。こんなとき、サポーターは選手になんと声を掛けたらよいんだ。


来年のアジアリーグも、日本のアイスホッケー界の先行きも不透明だ。
リンクのアナウンスでは、来年のアジアリーグもよろしく、みたいなことを言っていたけれど、来年のリーグが何チームでやるのかもはっきりしないんだ。
リンクの壁に掛かっている選手のメッセージ入りジャージをぼんやり見ていると、その下にある東京オリンピック招致活動のポスターに気付いた。子どもたちにスポーツをする環境を、などというメッセージがむなしい。たった一つのチームを救うこともできないのに。


試合後、リンクから立ち去りたくなかった。できれば朝まででもリンクにいたかった。今日ここを立ち去ってしまうと、次の試合はないんだ。リンクを去ったらチームがなくなってしまうような気がして、いつまでもぐずぐずとリンクに残っていた。



帰り道、無性に酒が飲みたかった。だが、こんな気持ちの晩に、どんな店に行けばいいのか、オレには分からなかった。