今やミスターラグビーとまで呼ばれるようになった元木由記雄の評伝。
明治でプレイしていたころは，当たりの強さだけが目立つプレイヤーだった。当時は，10年後に周囲を生かすうまさを持つプレイヤーに成長するとは思っていなかった。今や，強さとうまさをあわせ持つ，真に日本を代表するCTBとなった。人間の成長する力というものはすごいものだ。
この本を読んでわかるのは，彼が体の強さだけでなく精神的な強さを持った人間だということ。勝負へのこだわり，強い意思，冷静さ。やんちゃなイメージは昔のことになり，一流の戦士に成長した。
元木は本当に大人になった。俺より年下なんだけどな・・・
