あくび指南所 2号店

ほとんど買い物メモです。

ツール・ド・フランス関連書籍の紹介〜これからツールを楽しみたい人に

最近,ツールにはまった人のために,ツール関連の書籍を紹介して見ようと思います。自転車ロードレースの本は数はそれほど多くないですが,結構良質な本があります。

//breeder.bk1.jp/rd/01920921/p-gon01611/noentry">ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」ランス・アームストロング著,安次嶺佳子訳 講談社:いま一番手に入れやすいのは,この本でしょうか。今回のツールで6連覇を目指すランス・アームストロングの自伝。睾丸癌との闘病生活,復活してツールで優勝するまでが詳しく書かれています。言うまでもなく,劇的な人生。いくつもの逆境を乗り越えてきた原動力は彼の強い精神力,闘争心です。生死の境にいても決してくじけない闘争心は立派。ただし,立派過ぎて感情移入はしにくいかも。

さて,自転車ロードレース本といえば,未知谷(みちたに)という出版社を抜きにしては語れません。。毎年,本格的な自転車本を出してくれるこの出版社には感謝しています。

//breeder.bk1.jp/rd/02340440/p-gon01611/noentry">ツール100話」安家達也著 未知谷:昨年のツール100周年を記念して出版された,ツールのエピソード集。ツール初期のエピソードが特に面白い。例えば〜〜かつてはマシンやパーツの交換は許されておらず,マシンが壊れた場合,自分で直すしかなかった。ある選手は,壊れた自転車を村の鍛冶屋で直した。〜〜などなど。読みやすいのでお勧め。
//breeder.bk1.jp/rd/01453582/p-gon01611/noentry">ツール・ド・フランス物語」デイヴィッド・ウォルシュ著,三田文英訳 未知谷:さまざまな選手関係者の眼を通して描くツール・ド・フランス。チャンピオン選手,アシスト選手,クライマー,スプリンター,新人,監督,ドクター,ジャーナリスト・・・見る目が変われば,ツールは異なった顔を見せる。新人選手として病気の前のランス・アームストロングが取り上げられているのも,今読むと興味深い。
//breeder.bk1.jp/rd/01683150/p-gon01611/noentry">ラフ・ライド」ポール・キメイジ著,大坪眞子訳 未知谷:アシスト選手から見るロードレース。著者は80年代にグランツールにも参加した元プロ選手。アシスト選手の多くは,脚光を浴びず,生き残ることに汲々としながら走り続けている。メディアには現れにくい彼らのレース生活が描かれ,興味深い。当時のドーピングの実態についても赤裸々に描かれている。
//breeder.bk1.jp/rd/01344304/p-gon01611/noentry">ミゲル・インデュラインクリスティアン・ラボルド著,三田文英訳 未知谷:アームストロングより前にツール5連覇を決めたのがこの選手。私の好きな選手だった。そのインデュラインの評伝。ただしちょっと癖あり。インデュラインという選手は寡黙な選手で,インタビューでも当たり障りのない答えが多い。それを補うためなのか,この本はノンフィクションというよりファンタジー。妖精が出てきちゃったりして,ちょっとびっくりするかも。

なお,未知谷からは,ヤン・ウルリッヒやグレッグ・レモンの本も出ています。(私は未読)

//breeder.bk1.jp/rd/01900090/p-gon01611/noentry">ツールへの道」今中大介著 未知谷:近代ツールに日本人として初めて出場した今中大介の欧州参戦記。ジロやツールの連日の激しいステージで体力の限界を超えて走る今中に,呼んでいるこちらも疲れてきそう。グランツールがいかに厳しい世界かが良く分かる。今中に続く選手が早く表れてほしいと切に願う。
//breeder.bk1.jp/rd/02065409/p-gon01611/noentry">フォト!フォト!フォト!」砂田弓弦:今中より早く,カメラを武器にヨーロッパの自転車界に参戦したのが,砂田弓弦。ヨーロッパでも高く評価されている砂田のレース写真集。ツールやジロを写したモノクロの写真から,自転車競技の喜び,悲しみ,悔しさ,痛みなど,あらゆる感情が伝わってくる。砂田は,同じ未知谷からジロ・デ・イタリアの写真集も出版している。
//breeder.bk1.jp/rd/02336542/p-gon01611/noentry">シマノ〜世界を制した自転車パーツ」山口和幸著 光文社:写真でヨーロッパに参戦したのなら,パーツで参戦したのがシマノ。いまやツールでも欠かせないメーカーとなった。町工場が,いくつもの挫折を乗り越えて世界的メーカーになるまでを描いたこの本から伝わるのは,ものづくりへの情熱です。