あくび指南所 2号店

ほとんど買い物メモです。

「いとしこいし漫才の世界」喜味こいし・戸田学編 岩波書店

いとしこいし漫才の速記が14本も載っているのが何よりうれしい。昔のはちょっと分からないが,名作・交通巡査をはじめとする後期の速記を読むと,御両人のあの口調や間を思い出して微笑を禁じえない。嫁ハンねた,段階ボケなど,そうそうこれが好きだったんだよなぁと感慨しきり。
あらためて通読して思うのは,いとしこいしの漫才は古典であり正道であるということ。下品に走らず,奇をてらわず,しゃべくりの魅力で笑わす漫才は今読んでも色あせていない。いつまでも聴き続けたいコンビです。