完全敵地 加藤久
1985年、メキシコワールドカップの予選を当時の代表主将、カトキュウさんみずからが振り返る。
当時の記憶はおぼろげにしかない。私はまだサッカーファンではなかった(直前のロス五輪予選をTVで見た記憶はあるのだが)。
日本代表を取り巻く環境は、いまからは信じられないほど牧歌的だった。幻のピョンヤンの試合、伝説の国立の韓国戦。最高のまとまりを持ったチームは大健闘したが、プロの使命感に駆られた韓国を破ることはできなかった。現在の日本代表の礎にはこの森ジャパンを始め、さまざまな選手・スタッフがいるのだなあという思いを強くする。
それにしても、このピョンヤンでの試合当時から代表を取材していた財徳健司、佐山一郎、後藤健生の各氏の息の長さはすばらしい。
- 作者: 加藤久
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/11
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