あくび指南所 2号店

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マイクロソフトカップ決勝 東芝ブレイブルーパス×サントリーサンゴリアス@秩父宮ラグビー場

日本一を決めるにふさわしい好試合、そして10年ぶりに秩父宮を満員にした23,000人の観衆の期待に応える劇的な結末、現場に居合わせたことを感謝したくなるそんな素晴らしい試合だった。
サントリーの清宮監督は、この試合にあたって相当東芝対策を考えたことだろう。それがまず現れたのがラインアウト。大学選手権決勝の関東学院のように、FL篠塚が積極的にプレッシャーをかけると、東芝ラインアウトは乱れた。また、ディフェンスではBKラインが素早く前に出て東芝BKに余裕を与えず、密集ではしぶとくボールに絡んで再三ターンオーバーを奪った。
東芝はハンドリングミスもいつになく多く、決して良い出来ではなかった。特に苦しい時間帯は後半の半ば。バツベイのシンビンで1人少ない状態で、ゴール前に押し込まれたが、全員の必死の防御でこのピンチを耐え切る。
準決勝でも見られたが、東芝のゴール前のディフェンスは本当に堅い。サントリーに1Tは許したものの、そのトライもインターセプトからの独走トライで、ゴール前でのピンチは守りきった。
そして、劇的な最後のトライ。富岡キャプテンも「凄かったね」と言った力強いドライビングモール。最後の最後、日本最強のドライビングモールを信じて押したことが劇的な結末を生んだ。
サントリーも優勝まであとわずか数十秒だったし、試合全体を見ればサントリーが優位だった。サントリーもまた優勝に値する力を持つチームだった。
最後で優勝と準優勝を分けたのは、薫田・東芝(あるいは富岡・東芝)の積み重ねた5年間と、今季スタートした清宮サントリーとの4年という年数の差ではなかったか。