あくび指南所 2号店

ほとんど買い物メモです。

資生堂・サントリーの商品デザイン展@上野・東京藝術大学美術館 陳列館

資生堂サントリーの製品が、時系列に沿って大量に並び、時代の変遷を感じられる展覧会。ボリュームもあって充実していました。
資生堂のプロダクトデザインが、初期から非常に完成度が高いのが印象に残る。昭和7年ドルックスコールドクリームなんて、もう完全に完成している。逆に40年後の製品の方が古臭く見える。1970年代あたりの未来的デザインも個人的には結構好き。未来が明るく見えていた時代を反映しているのかな。昭和18年、女子挺身隊への特別配球品の口紅、木製のシンプルこの上ないデザインが雄弁に時代を語っていて印象深い。
サントリーは、角、オールド、ローヤルといった定番デザインの存在感が圧倒的で、それに比べると最近のものは説明的でインパクトが弱い。シンプルは強い。80年代以降はビールの容器戦争とかドライブームとか時代に翻弄されている感が強い。まあ、こういう時代の方が懐かしさと古臭さが非常に面白いのだけれど。


第3回企業のデザイン展「資生堂・サントリーの商品デザイン展」