あくび指南所 2号店

ほとんど買い物メモです。

「ダイバー 日本版」@池袋・東京芸術劇場小ホール

昨年のロンドン版も見たが、そのときは違和感があって、イライラしたのだが、日本語版も見た。
今回は日本語なので台詞がストレートに沁みてくるし、源氏物語の台詞の美しさも楽しめる。
役者の身のこなしも、やはり日本人の方が好みだわー。


内容は当然のように重くてつらい。そして、大竹しのぶが予想通り怖い。鬼気迫る。女がみんなああだったら、非モテでいいと思えるくらい怖い。


ただ、ダイバーにはどうしても興醒めするシーンがあって。冒頭、野田が表紙に能面が書かれた本を持って、能のような所作をするシーン。似たような場面が劇中数回出てくるのだが、この動きが美しくなくて、がっかりする。何だろう、衣装のせい?体型のせい? この芝居に限っては、役者野田秀樹は演出家の足を引っ張っていると思う。


全体に、「海女」の場面は良く分からなかった。


芝居終わったら、劇場の近くで夕飯食べようと思って店のあたりも付けておいたのだが、芝居終わったら欝になって食欲も失せた。結局綱島まで戻って夕飯にした。


ところで、下敷きになっている例の事件と、今回の役者の名前がよく似ているのはあえて狙ったのだろうか?