あくび指南所 2号店

ほとんど買い物メモです。

農業少女@池袋・東京芸術劇場小ホール

10年前!に野田秀樹が書いた芝居を、初演で役者として出た松尾スズキの演出で再演。
みごとに松尾スズキらしい下品さと胡散臭さに溢れていました。
もうロビーから客入れの音楽(CM)から胡散臭くて良い。


出演者では、多部ちゃんが予想以上に良い。清純な顔とエロい顔がコロコロと切り替わって。
吹越満は胡散臭くもカッコイイ。いかにも背伸びしはじめた少女が好きになりそうな感じ。そのくせ、遊ぶところは徹底して遊ぶのがさすが。


ラス前くらい、山崎が吹越を責めるシーンはゾクゾクした。
ラストの映像を使った演出も美しかったなあ。


ストーリー的には普遍ながら細部にやや古さを感じさせるところもあった。サッカーの応援のところとか。twitter とか今のトレンドを入れても、芝居の中の時代感はやはり90年代なのだな。
地方を置き去りにして都市生活を楽しむというのはまさに自分自身なのであって、非常に耳がイタイ。
間違いなく20%のアリだからなぁ……