あくび指南所 2号店

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聖典「クルアーン」の思想 大川玲子 講談社現代新書

クルアーン(日本での一般的な表記ではコーラン)を実際に読んだことがある人は少ないのではないでしょうか。(ちなみに私はだいぶ前に岩波文庫の井筒訳を読んだ)コーランに何が書いてあるのか,そういう記述になった背景にはどういう事情があったか,ということを,コーランの文章に当たりながら解説していきます。
ユダヤ教キリスト教といったイスラム教に先行する宗教との関係,イスラム教における運命と自由意志,といった興味深いテーマについて説明されています。
また,コーランの日本語訳(ムスリム的に言えば,あくまでも解説書)の歴史についての章もあり,これもまた興味深い。