2004-11-26 エンデュアランス号漂流記 アーネスト・シャクルトン 中公文庫 読書 1914年,初の南極大陸横断を目指しながら,氷海で遭難,漂流したシャクルトン探検隊。絶望的な状況から1名の死者もなく奇跡的な生還を果たしたその探検を隊長自らが報告する。 いつ割れるともしれない浮氷に乗っての漂流というひどい状況に陥っても,冷静さを失わないシャクルトンのリーダーシップ,隊員の前向きな姿勢が印象的。シャクルトン自身による記録なので,ある程度は差し引いて受け取るとしても,極限に追い込まれた状況でのその態度は素晴らしい。究極のやせ我慢とも思えるその態度は,英国紳士の誇りによるものか?