あくび指南所 2号店

ほとんど買い物メモです。

寄席の日@新宿・末広亭

kosui2007-06-04


大瀬ゆめじ・うたじ 漫才〜うなぎ
はやし家林蔵「しわい屋」
柳家権太楼「町内の若い衆」
春風亭正朝「悋気の火の玉」
三遊亭円丈「現代版がまの油」
−仲入り−
橘家文左衛門「手紙無筆」
ホームラン 漫才
桂藤兵衛「あくび指南」
五街道雲助「新版三十石」
仙三郎社中 大神楽
林家正雀「笠と赤い風車」


今年で何度目だかの「寄席の日」だが、約半額、うちわ付き(写真)なので、末広亭に行った。
仕事終えて、18時ごろに木戸を通ると、ちょうどゆめじうたじの漫才。久しぶりに聞いたが、やはりこの二人は面白い。急いで来た甲斐あり。
半額とあって、場内はほぼ満席。どうにか空いている席を見つけて座る。でも、みんな結構帰るのが早いんだよね。そんなに遠くから来ているのか?
仲トリの円丈師、まくらの途中で「線が2,3本切れた」(本人談)ため、やたらに間が空いて噺へ。がまの油?と思ったら現代版だった。地のぼそぼそした喋りと、キャラに入ったときの大声との落差が大きく、音響泣かせだ。
藤兵衛師、派手なところはないがいい高座だった。どこの一門だっけ?と思って後で調べたら彦六一門(死後橘家文蔵一門)だった。さもありなん。
雲助師がこれまた聞いたことのない噺。えなかもんの浪曲師が森の石松の段を訛たっぷりで語るというもの。調べたら「新版三十石」というらしい。浪曲がちと長すぎてだれるように思う。
トリは正雀師。何をやるかなと思ったら、彦六師匠譲りの「笠と赤い風車」。私の好きな噺だ。しかし、正雀師の場合、語りが早口で一本調子のため、余韻がないし、初めて聞いた人には噺の筋が分かりにくいと思う。お金の情夫が常吉を谷底に叩き落すところなど、もう少したっぷりやらないと、お金の筋書きがなんだか分かりにくいのではないか。